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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●新古典派経済学の中心命題 貨幣量と物価と間には密接な関係が有るとする・・・ この理論の原則は市場メカニズムです。 財の価格は需要と供給の一致するところに決まり、また、 実質金利は貯蓄と投資を一致させるところに決まります。 貯蓄は将来財に対する需要で、投資は将来財に対する供給 と考え、金利がその調整をしていると考えます。 こうして金利や価格は全て市場によって決定されます。 ●フィッシャーの貨幣数量説 ケインズの理論では、貨幣需要は金利と所得に依存する といいましたが、新古典派経済学では実質所得は完全雇用が 達成されるので、一定になると考えます。 また、実質金利も貯蓄と投資が等しくなりように決まるので、 貨幣需要も一定になると考えます。 その結果、貨幣供給と貨幣需要を一致させるのが物価 ということになります。 フィッシャーはそれを MV=PY と定式化しました。 (M=マネーサプライ V=貨幣の流通速度 P=物価 Y=生産量) ・・・ このため、新古典派経済学ではマネーサプライを増やしても、 物価を上昇させるだけで、産出量の増加には結びつかないと考えます。 |