海外のお金持ちが投資する海外ファンド(ヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。 |
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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●経済学で言う景気 経済学では、社会全体における取引のありさまや、社会全体の 経済状態のことを景気と考えます。 景気が良い(悪い)という場合、一部の人にとってのみ景気が良い (悪い)というのではなく、経済全般で経済活動が活発(低調)である ということです。 ●景気の山と谷 社会全体の経済状態を判断するための代表的な指標は、 実質GDPです。 何らかの要因によって財やサービスの生産量が減少していくと、 実質GDPは低下します。 企業は財やサービスの売れ残りに気付き、生産量を縮小します。 労働者は解雇され、失業が増大します。 これが景気の後退です。 さらに景気後退が続いて深刻な状況になることを不況といいます。 一方、不況のどん底から実質GDPが上昇し始めることを、 景気の回復といいます。 この局面で企業は、在庫不足となって生産量を増やそうとします。 雇用が増えるので、失業も低下します。 これを好況といい、実質GDPは上昇していきます。 このような実質GDPの変動は、景気循環(ビジネスサイクル)と 呼ばれます。 また、現実の経済が景気のどの局面にあるかは、政策当局 (政府や日銀など)によって判断されています。 しかし、景気の状況は、様々な指標から、多面的に分析して 判断する必要が有ります。 景気は人々の期待といった不規則で予測不可能な要因に依存 するのでその判断が難しいと考えられます。 |