海外ファンド・ヘッジファンド投資の基礎知識

 海外のお金持ちが投資する海外ファンドヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。
 英会話ができない私でも、渡航もせず海外ファンドを入手できるんですね。 そんな魅力ある海外投資の基礎知識集です。

【インフレの原因と問題点】

                   「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著

 ●インフレの原因

     インフレは、その原因を見た場合コストプッシュインフレ
   (コストインフレ)とディマンドプルインフレ需要インフレ)の二つに
   分けられます


     コストプッシュインフレは、原材料価格の上昇や賃金上昇など、
   供給側の要因で起こるインフレです。
     日本では1970年代に、石油価格の上昇によってインフレが発生しました。
     ガソリンやビニルなどの石油製品やトイレットペーパーなどの価格が
   高騰し、消費者物価指数の上昇が23%を記録しました。

     ディマンドプルインフレは、総需要が拡大し景気が過熱すること
   によって生じます。

     ただ、どちらにおいても背景には、マネーサプライの増大が有ります。
     マネーサプライは日銀が管理しているので、物価を安定させることが
   日銀に求められているわけです。



 ●物価の変動と金融資産の価値
     
     急激なインフレが発生すると、貨幣の実質価値が下がっていくので、
   人々は価格が上がる前にモノを買っておこうとします。
     そのため、品不足が発生し、品不足が発生すると生産量が上がるので、
   賃金も上がることになり、さらに価格は上昇するという悪循環に陥ります。

     また、急激なインフレによる貨幣価値の変動も大きな問題です。
     例えば、来年になったら物価が3倍になるような状況では、
   取引の基準となる貨幣の価値がはっきりしないので、数ヶ月先の取引
   にも交渉がしづらくなります。

     インフレになると金融資産が目減りするので、大量の債権を
   抱えている企業や、金利生活者、また、年金生活者は、大きな被害を
   受けることになります。



     ★★★★★★★ 最初の海外ファンド、お奨めは? ★★★★★★★

    初めての海外投資にあたって、私のお奨め海外ファンドヘッジファンド)は
   Man Investments Australia の OM-IP 220 Ltd シリーズです。

    推薦理由は、下記5項目を満足するという理由からです。

    (1)ファンド運営会社の信頼性
    (2)満期時の元本確保(元本保証?)がされていること
    (3)ファンドの過去の実績
    (4)最低投資額が小さいこと
    (5)通貨の極端な下落がないことが望ましい


    個別に説明を加えますと

    (1)ファンド運営会社の信頼性
        ロンドン証券取引所の上場会社である穀物商社Man社は、当初は
       自社の貿易商品にヘッジをかける目的で先物取引をしていた。
        ヘッジファンド私募債)は、その性格上、秘匿部分が多いため
       信頼に足るものかの判断が難しいが、上場会社としての信頼性は
       特筆できる。
        取引監視委員会もあることですし、ディスクロージャー義務の
       強制力も期待できる。


    (2)満期時の元本確保がされていること
        満期時まで持てば、元本割れすることはありません。
        元本確保の仕組みは、投資元本の半分ほどを先進各国のゼロクーポン債
       に投資。7〜12年経てば、ゼロクーポンの満期償還金が元本以上に
       膨らんでいることになる。
        OM-IP 220 の保証銀行は、NAB(ナショナル・オーストラリア銀行)です。
        もう一つ魅力を付け加えますと、計画以上の利益が上がった場合、
       ライジングギャランティという満期時の確保元本が膨れ上がること。
        万一、ファンドが破綻しても、ライジング・ギャランティの増分は、保証され
       ます。
        ちなみに、私の持つ Series10 OM-IP220 Ltd には、08年1月現在
       11.3%が付いております。
       

    (3)ファンドの過去の実績
        ヘッジファンドの原動力は無裁定価格理論レバレッジで拡大し、
       リスクを分散効果で薄めるもの。
       【ご参考→理論的支柱「無裁定価格理論」 外資ファンド利回り20%超のからくり
           
過去の成績の悪いファンドは、先々も成績が悪い可能性が高い
       ことが統計的にいえるそうです。
        すると、過去の成績が良いことが必須要件になります。

        Man社は、自信があるのでしょう、成績を一般公開しております。
        OM-IPファンドの成績一覧(Man Investments Australia)をご覧になって
       お分かりのように、OM-IP220 は、どのシリーズでも好成績です。


    (4)最低投資額が小さいこと
        投資は「小さく始めて、大きく育てよ!」が基本です。
        豪ドルは、比較的変動(ボラティリティ)が大きいですが、
       1豪ドルが100円で試算すると、日本円50万円となります。
 
    (5)通貨の極端な下落がないことが望ましい
        米国のリセッション入りが現実味を帯び、基軸通貨の米ドルが
       他国通貨に対し、最安値を更新し続けております。
        世界中の市場に分散投資する場合、基軸通貨が一番有利という
       原則は変わりません。
        長期投資すれば、通貨の下落を補って余りある成果が期待
       されます。
        しかし、ドルの先行きがあまりにも不透明です。
 
        原油、金、穀物、鉄鉱石を初めと資源価格の暴騰が
       止まりません。
        資源国通貨の一つの、豪ドルを選択しておけば間違いが
       少ないと考えております。


 ■海外ファンド     → 日本全体が夕張市状態です       →●●銀行の海外送金      →商品先物取引 
             → 海外ファンドの初回報告書       →名目金利と実質金利      →個人はプロに勝ち続けるのは難しい?
             →マンレポート(Man Report)入手法   →貨幣・価値貯蔵手段      →マンレポート(Man Report)入手法・続
             →国債残高13四半期連続過去最高    →景気動向指数と系列      →金持ちユダヤの格言
             →法貨                 →通貨の製造と発行       →バブル崩壊
             →手形と小切手             →銀行の三機能         →銀行の決済機能
             →銀行の信用創造機能          →直接金融と間接金融      →日銀の金融政策
             →日銀の公開市場操作          →ペイオフ回避法        →預金保険
             →ペイオフ               →近代経済学          →マルクス経済学
             →古典派経済学             →マクロ経済学         →GDPとは何か
             →三面等価の原則            →有効需要の原理        →財政政策の総需要拡大効果
             →財政政策のマイナス面         →ケインズ学派の金融政策    →流動性のワナ
             →新古典派経済学の考え方        →学派別金利決定理論      →大量の国債発行
             →国債の価格と金利           →国債の種類          →国債管理政策
             →景気とは               →個人向け国債元本割れなくす  →経済成長率
             →景気動向指数             →景気循環           →景気循環に関する理論
             →景気対策の根拠と方法         →金融政策と景気        →消費者物価指数・CPI
             →卸売物価指数とGDPデフレータ      →物価変動と資産価値      →インフレの原因と問題点
             →デフレの原因と問題点         →預金封鎖の可能性       →スタグフレーション
             →外国為替と内国為替          →外国為替レートと為替リスク  →外国為替による決済
             →外国為替市場の参加者と実態      →対顧客市場          →先物為替取引
             →金利裁定取引             →国際収支と為替レート     →金利と為替レート
             →各種経済指標と為替レートの関係    →金融機関に逃げ道は無い!   →中央銀行は打ち出の小槌なのか?
             →国の債務超過が過去最大        →米国発の金融危機!      →中央銀行の金価格操作
             →システミックリスク          →グリーンスパン論文      →アセットトライの海外ファンド比較
             →ファンド乗り換えと選択        →亡国の技巧          →一対多における為替レート
             →プライベートバンキング        →商品ファンド         →投資ファンドの種類と留意点

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